存明寺親鸞聖人七五〇回御遠忌法要
2012年(平成24年)11月2日・3日
内容 記念講演・音楽法要・参堂列(稚児行列)・祝賀会
講師 長田浩昭先生・高橋法信先生・安武和音先生
- 二日間で五〇〇名が
存明寺御遠忌は、2012年11月2日・3日の二日間にわたって行われました。50年に一度の大きな法要です。
両日とも天候に恵まれ、一日目150名・二日目350名、合計で500名もの多くの方々にご参詣いただき、にぎやかにおごそかに厳修(ごんしゅう)されました。
- 親鸞聖人像が建立
存明寺に来られる方々を「ようこそ」と出迎えるように建立されたのが親鸞聖人像です。写真は、その除幕式の様子です。
このお寺は親鸞聖人の教えを学ぶ道場です。そのことを末代にわたって表現したのが親鸞聖人像の建立です。
- 本堂が新しくなりました
御遠忌にあわせ、整備事業が行われ、本堂内が新しくなりました。木部の洗浄や畳替え・壁の塗り替え・仏具の新調などが行われました。
これもひとえに皆様方のご協力の賜物です。この場をお借りいたしまして、厚く厚く御礼申し上げます。
- 魂のこもった記念講演
記念講演の講師は、高橋法信さん(大阪教区)と長田浩昭さん(京都教区)のおふたりでした。 同じ時代を親鸞聖人の教えに導かれながら歩んでいる30年来の大切な友人です。
おふたりには、時代の苦しみや人々の悲しみをきちんと聞きながら、教えに向き合う熱い姿勢を、きちんと表現していただきました。
- 感動ひろがる音楽法要
安武和音さん(久留米教区)による独唱を取り入れた、存明寺独自の音楽法要が行われました。魯(おろか)あす香さんによるエレクトーンの演奏に、安武さんの澄んだ歌声が響き、華やかな空間が広がりました。
「感動した」「涙があふれた」などの声を頂戴しました。歌には人を揺り動かす力があります。仏教讃歌は、これからのご法事や報恩講でも実施させていただきます。
- タイムカプセル企画
御遠忌では様々な企画が結実しました。そのひとつがタイムカプセル企画です。50年後に行われる800回忌を生きる人々への様々なプレゼントを詰めました。
多くのご門徒が、写真や家系図や自分の出会った本や次の世代へのメッセージを収めました。親鸞の教えに生きる道場よ、永久(とわ)に続け。そんな思いを込めて…。
- かわいいお稚児(ちご)さん
たくさんのお稚児さんが集まってくれました。かわいい衣装に身を包み、本堂の仏さまにお花を供えるために、行列をしていただきました。
また法要中には、仏さまの徳をたたえる散華(さんげ)(花びらをまくこと)を行っていただきました。とってもかわいかったですよ。
- 70名を超すスタッフ
御遠忌法要では、70名を超えるスタッフの皆様にご協力をいただきました。司会・勤行衆・受付・誘導・参堂列・接待などなど。
それぞれの持ち場でそれぞれの持ち味を発揮して、共に作り上げた御遠忌法要。この場をお借りして、心より厚く御礼を申し上げます。
- 大勢のご住職が
御遠忌法要ではおよそ20名のご住職たちに出仕をしていただきました。声高らかに親鸞聖人の言葉を読みあげてくださいました。
親鸞聖人は生きています、言葉となって。そんなことを表現していただきました。言葉となって生きてはたらく親鸞聖人に出遇う歩みを、共に。
【高橋法信さん語録】
◇ごめんなさいから始まらんならんですね。そして、あやまるだけではあかん。ごめんなさいから歩んでいかんならん。
◇今、生きて在るということ、このことひとつを忘れてしまうと、全部がゆがんでしまう。
◇親鸞聖人をお迎えしての御遠忌、私たちも「お友だちよ」と呼びかけてくださる親鸞さまに遇い続けていこう。
【長田浩昭さん語録】
◇助けてくれと手を伸ばされたときに、思わず手を握り返すのが、人だ。
◇親鸞は、人の悲しみ痛みに背を向けなかった。その苦しみ悲しみの中に足を運び、その人々の中にこそはたらく如来の本願に出会い続けた方なのだ。
◇浄土は、それぞれの光を輝かせるにとどまらず、その一人ひとりの輝きが引き継がれ、その人の光となって受け渡されていく世界。
- ポエム企画
親鸞聖人への思いを御門徒の皆さんから募集して作り上げたひとつの詩(ポエム)。
御遠忌当日には、スタッフ5名によりその詩の朗読が行われました。何度も練習を積み重ねて当日に臨みました。BGMはアンジェラ・アキの「手紙~拝啓十五の君へ~」。曲とばっちりあったポエムの世界が、音楽とともに人々の心へ届いたようです。
- 勤行(ごんぎょう)衆(しゅう)企画
僧俗ともなる法要を作り上げよう、そんな願いとともに一年をかけて練習したご門徒による勤行衆。
御遠忌当日は最前列に着座し、大きな声でともに御遠忌法要をお勤めしました。
この企画は大変好評でした。御遠忌終了後も、引き続きお寺の各法要や樹心の会、報恩講などでも実施されることになりました。
- そして祝賀会
御遠忌終了後に、客殿を会場に御遠忌祝賀会が行われました。大きな法要を勤め上げた安ど感に包まれ、あちらこちらで交流の花が咲きました。
ゲストの安武さんは、「みんなを持って帰りたい」と語っている言葉が印象に残りました。
この日においしいお酒を飲むことが、実はここ数年の私の目標だったのでした。
以上「存明寺御遠忌」でした。
次なる大きな法要は、こちらです。
2023年(平成35年) 親鸞聖人誕生850年・立教開宗800年
2048年 蓮如上人550回忌法要
2061年 親鸞聖人800回御遠忌法要